コレラ・赤痢・肝炎
　コレラや赤痢は、体の抵抗力がなくなっているときには、罹る可能性もあります。基本的に栄養の良い日本で育ってきた人間は、何のかんのといっても抵抗力があります。ですからなかなかコレラにはかかりません。コレラの予防注射を打っていくという手もありますが、しかしながらその効力は半年ほどしかありません。しかも現地では年中コレラがはやっているわけでもありません。長期滞在であれば、現地のクリニック（ブッシュ・ドッラギストなんて呼ばれる薬屋さんでなくて、例えば政府系のクリニックの看護婦さん。看護婦さんを侮ってはいけません。医者並みの能力を持っていることも）の情報に気をつけていましょう。コレラや赤痢がはやっていれば、その情報は必ず流れてきます。それにしても、もちろん常日頃の手洗いや、疲労には気をつけましょう。疲れたときには本当に簡単に病気になります。いずれにしろ、激しい下痢をしたら、水分の補給に努めて下さい。ポカリスエットの粉末なんかを持っていると、こういうときに役に立ちますよ。何はなくても水分補給です。下痢が激しくて、トイレから立ち上がれなくなったりしたら、赤痢が疑われます。医者に行かねばなりません！

　また、やはり気をつけたいのは肝炎でしょう。体力がないときは特に食べ物や飲み物に気をつけてください。なかでも水に細心の注意をすること。とにかく日本でのような無理は禁物です。若くても何でも、徹夜の連続なんて厳禁です。早く寝ること！黄疸が出たりしたら、何が何でも医者へ！体が黄色くなったりしたら大変ですが、まず白目が黄色くなっていないか、毎朝にでも鏡をのぞいておきましょう。

出される食べ物に、余り神経質になる必要もありません。火が通してあれば大丈夫です。海岸沿いでの魚介類にはちょっと気をつけた方がよいでしょう。臼で穀物類を餅つきのようにして調理する類の食事では、臼でつくときに生水が入り込んで、これで腹をこわすことがあります。多少気をつけた方がよいかも知れません