アフリカへ何を持って出かけるのか？
１：肝心の衣類と靴
　アフリカは年中とにかく暑いと思われますか？
　実は季節によって、まったく違っています。雨季と乾季がいつなのかだけは調べておきましょう。一般的に北半球にある国では日本の夏は雨期、日本の冬は乾期。南半球はその逆です。
　暑いときの服装はそりゃ簡単ですよね。Tシャツに短パンでも、そりゃいいですよ。でも雨期は実は寒くなるんです。出来れば防水の効く、羽織れるものを一つは持っておきましょう。雨合羽は、そうですねえ、強行スケジュールでもない限り、または探検隊でもない限り、現地の人は雨が降ったら外に出ないですから、いらないと思いますよ。
　西アフリカへ出かけるのであれば、乾期の間は朝晩に冷え込むこともあります。長袖を一つくらいは忘れずに。また乾期にはサハラ砂漠の砂が飛んでくることもあり、とにかくほこりっぽい。車での移動は未舗装道路が多ければ、赤土の砂埃で、あっという間に首筋や襟は真っ赤です。簡単に洗えるものにしましょう。実はこう言うとき、帽子が役立ちます。髪の毛が真っ赤に染まるのを防いでくれますから。
　赤道直下の中央アフリカでは、実は高地が多くて、寒いこともしばしばです。殊にナイロビは寒くなります。ナイロビは特に年中、寒さを感じる場所です。ホテルの中にいたり、ツアーで移動するなら別ですが、羽織れるものを一つは持っていきましょう。ルワンダやウガンダも、季節によって涼しくなりますよ。
　南半球では南アフリカに近づくほどマイルドな気候になりますから、アフリカ＝暑いとは思わずに、事前に天気をチェックしていきましょう。カーディガンが必要な季節があるのですから。
　ズボン・スラックス類、下着、靴下は必ず持参しましょう。上に羽織るシャツ類は、結構現地調達が効くものです。
　私は通常は釣り道具屋などで購入したポケットの多いベストを着用しています。多少暑さを感じるときもありますが、両手がフリーになるので便利この上ないです。
　靴は、行く先によりけりですが、大袈裟な登山靴は必要ないでしょう。とにかく歩きやすくて丈夫な靴、出来れば靴底が多少厚めのものですね。雨期に出かけるときには、余り靴底に深い溝が切ってあると、粘土質の泥がこびりついて大変な目に遭います。ビーチサンダルなどを一つ持参すると、トイレや風呂の時にとても助かります。
　なお、特に雨期の間は、マラリアなどを媒介する蚊に刺されることを避ける意味でも、あまり短パンに裸足でいることは避けた方が賢明でしょう。特に夕方は蚊が動き回りますから、外出の際には、なるべき長袖、長ズボンに、靴下もはいた方がベターです。その際、服装はなるべく明るい色にしましょう。黒っぽい色だと、蚊が近寄って来るみたいです。
　また乾期に砂埃が立つような土の上を歩き回るのであれば、これまた裸足にサンダルはやめて、せめて靴下をはきましょう。足の爪に入り込む、寄生虫などがいることもありますから。

２：そのほかの小物
　結構伝統的でそれで役に立つのは「正露丸」。バンドエイド。うがい薬。テラマイ軟膏。消毒用アルコール。ウェットティシュ。便座ふきのティシュ。。小タオル。お腹に自信がなければ、粉末のポカリスェット。非常食にカロリーメイト。小さなドライバー。万能差し込みプラグ（サスコムなど）。非常用の換えメガネ。小型の懐中電灯と予備電池。電池式蚊取り線香。虫除けティシュ。
　おみやげとして、思いの外に喜ばれるのが、日本ではよく売っている２色や３色のボールペンです。４色なんて言ったら、ことのほか喜ばれます。扇子も実用的で喜ばれるかもしれません。
　長期に滞在するのであれば、短波ラジオは欠かせません。